◎ 患者さんを差別化しません。 ◎ 基本的には治療に使用する装置で治療費が変わる事がありません。 他の矯正歯科では使用装置により治療費を変えている様ですが当院 ではあり得ません。 その理由は待合室で同年代の患者さんが同席された時、お母様に 『何故あの子の装置は見え難いの。』と質問された時『少し値段が 高い装置なのよ。』と答えられたら、そのお子さんは矯正をして もらっている事を忘れ、私は安い治療なんだと言う気持ちが おそらく先に立ってしまうのではないでしょうか? 折角、矯正治療をしてもらっているのにその気持ちを忘れさせて しまう様な事は矯正歯科医としてすべきでは無いと考えました。 以前当院で、三姉妹で治療を受けられた方がいらっしゃいました。 もし仮に装置代で治療費に差をつけていたら、負担を考慮して不本意 でも安い方でお願いされたかもしれません。 同じ治療内容でも装置により費用が違う様では、最終的に患者さんに 不公平となるのではとの思いから、当院では行っておりません。 ◎診療日時についても同様ではないでしょうか? 治療内容によっては時間をかけたい時があります。 患者さんによっては、土・日を希望したい事も理解出来ますが、矯正 歯科は純粋な医療であるとの信念と、差別化をしたくないとの思い から平日のみの診療とさせて頂いております。 診療時間も、以前は午前中も診療しており時間の掛かる患者さんには 早退等をして来て頂いておりましたが、これも時間に融通をつけて もらえる患者さんに対する差別化では無いかと考え、数年前より午後 3時からの診療とさせて頂いております。 ◎何故当院では透明なブラケットを使わないのでしょうか。 それは患者さんの安全を第一と考えているからです。 当院で矯正治療を始められる方は良く噛めない事で健康上の問題を 抱えられ、それを主訴として来院される方もいらっしゃいます。 また当院を来院される大多数の方は、審美的な問題で矯正治療をされ たいと言うよりは、噛み合わせを改善する事により健康な生活を送り たい、肩こり等の不定愁訴を改善したいという方が殆どです。 従って矯正治療をする目的が審美目的では無いので当院が勧める安全 なメタルブラケットを使用し治療するのは当然であり装置を隠す必要 等はまったく無く皆さん矯正をされている事をむしろ誇らしく思われ ており、審美目的の治療では無いので医療費控除の申請を却下された 方等は一人もいらっしゃいません。 現在市場に出回っている透明のブラケットは大別するとセラミック 素材のものとプラスティック素材のものです。 セラミック素材の物はメーカーによると絶対に欠けないとは言えない との事で欠けた時の破片はガラスと同様で鋭利になり口腔内や飲み 込んでしまうと内臓等を傷つける恐れが無いとは言えません。 プラスティック素材の物は、第68回東京矯正歯科学会大会(平成21 年7月16日)の特別講演として人間科学総合大学 藤田紘一郎先生が 素材に含まれるビスフェノールAの危険性を指摘され平成20年5月14日 毎日新聞夕刊にも胎児に影響と掲載され厚生労働省のホームページに http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/kigu/topics/080707-1.html として環境ホルモンの危険性が指摘されているのに、患者さんの成長 を考慮し長く治療をさせて頂いている当院が、健康被害を考慮しない 装置を使用する事は出来ないと判断したからです。 |